評価方法について
@ 児童自身による自己評価T(カード)
A 児童自身による自己評価U
B 外部指導者による評価

児童自身による自己評価

自己評価カードとポートフォリオの活用

○ 関心・意欲・興味の対象がわかる。
○ 課題意識がわかる。
○ 「がんばっていた友達」欄で相互評価。

児童自身による自己評価を行った。活動ごとにカードに感想を書かせ、それをしばらく教室に掲示した後ファイルに閉じて学習を振り返るときなどに活用した。
 毎回カードに書かせることによって、どんなところに関心を持ち、興味の対象が何か、などを見ることができる。また、学習を進めていくために、どういうところにどんな課題意識を持っているか、あるいは持っていないのかということがつかめた。
 さらに、カードの下には、がんばっていた友達を見つける欄があり、理由も書く。これを教室に掲示するので、相互評価にもなった。

児童自身による自己評価

体験活動後の質問紙による自己評価より



 2学期の体験活動が終わったときに、5つの項目について5段階の自己評価を行った。財田川の活動や工石山での森林体験活動によって、@活動への参加意欲やA友達と協力することは、ともに5段階の4以上の評価が70%を占め、よくできたと考えている児童が多かった。さらに、B自然のすばらしさや偉大さを感じ取ることができたと評価する児童も同程度だった。 ところが、C疑問点をすすんで質問することやD見たことを分かりやすく話すことなどの表現する力については5段階の4以上の評価をつける児童は半数以下で、教科の学習とも関連付けて育てていく必要があると感じた。

児童自身による自己評価

  項 目
@ 山への興味・関心
A 源流観察意欲
B 間伐体験活動意欲
C 積極的に質問
D 指導者への接し方
E 全体的な意欲態度
F 森林の役割理解
活動への興味、関心、意欲、指導者への接し方などは、概ねよい評価をいただいた。

評価が低いのは、Cの「質問ができていたか」

課題や疑問を持とうとしたか。主体的に解決しようと取り組んでいたかが、課題となる。

 森林体験活動では2日間にわたって多様な活動を指導していただいた指導者に評価をお願いした。評価カードは7つの観点で5段階評価とコメントをいただくというもの。
 結果は、活動への興味、関心、意欲、指導者への接し方などは、概ねよい評価をいただいた。
 評価が低いのは、Cの「質問ができていたか」だ。課題や疑問を持とうとしたか、主体的に解決しようと取り組んでいたかが課題となった。
 これは、児童の自己評価にも現れており、今後の学習で、問題発見・課題解決の能力を育てていく具体的な手立てが必要だと感じた。

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